お待たせしました。「箱崎だより」第３回目は、経済学研究院教
授岩本誠一様のご登場です。岩本先生は昭和５６年より経済学部経
済工学科に勤務され、専門は経済数学とのことです。
　既にご承知のとおり、本年４月からビジネススクールが開校とな
りましたが、先生から九大経済の新しい顔を知らせる将にホットな
原稿が届きました。
ご投稿いただいた先生へのご連絡等は、お気軽にホームページ上の
ＢＢＳ『談話室』をご利用ください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜編集子前口上＞

　　　　　九州大学経済学系の最新情報

　　　　　　　　　　九州大学大学院経済学研究院教授（評議員）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岩本　誠一


　新年度を迎え若葉の頃、九州大学経済学系は感動と緊張のなかに
も新たなにぎわいを見せています。
　前回の矢田研究院長の「予報」にもありましたが、春の「嵐」が
箱崎キャンパスにやってきました。大学院経済学府に新設の「産業
マネジメント専攻」（九州大学ビジネススクール）に５０名の社会
人大学院生を迎え入れました。応募者は外国人　数十名を含む、２
０歳代から７０歳代まで。競争率は３．４倍でした。
　また、産業・企業システム専攻、国際経済経営専攻を改組し、新
たに経済システム専攻が設置されました。この新設・改組に伴い、
学部では、学科の再編成が行われ、経済経営学科の２コースの学生
定員は１０名ずつ減りました。
　全体として、平成１５年度の学生定員は以下のようになります。

大学院経済学府

　　　　経済システム専攻　経済工学専攻　産業マネジメント専攻
修士課程　　　定員２７名　　定員２０名　　　　定員４５名
博士後期課程　定員１４名　　定員１０名　　　　＝＝＝＝＝

経済学部

経済・経営学科（現代経済システムコース）　　定員８０名
経済・経営学科（国際ビジネスコース）　　　　定員７０名
経済工学科（経済工学コース）　　　　　　　　定員９０名

　さらに、経済工学科、経済学科の第３年次編入学生定員はそれぞ
れ１０名です。

　また、経済学部に新たに若手研究者層が誕生しました。大学院博
士課程を終えた優秀な研究者をポスドクとして３名採用しました。
正式には「九州大学経済学研究院　学術特定研究者」と呼びます。
これは大学の競争力をアップする上で欠かせない有給の戦力です。
研究・教育はもとより、同窓会・国際交流の業務も担当します。現
在、経済学府では、国の日本学術振興会「特別研究員」に２名が採
用されていますが、経済学研究院では「特定」、「特別」の両研究
員の数を増やして研究・教育の戦力アップに取り組んでいます。
　実は、「学術特定研究者」制度は経済学部同窓会のご支援で成立
しました。経済学研究院はビジネススクール立ち上げの原資として
助手のポストを差し出しました。そのあおりで研究の中心となる若
手の助手が手薄になり、矢田研究院長が同窓会に経済学部の窮状を
訴えお願いしていたところ、同窓会から快諾していただいたという
ことです。森山同窓会長をはじめ、同窓生の皆様のご厚意に感謝申
し上げます。経済学部も同窓会の入会率アップに取り組んでいきま
す。
　今後とも、暖かいご支援をお願いいたします。