長く暑い夏が終わり涼しい秋が到来かと思いきや、先日（１０月９
−１１日）、東京は台風と長雨に見舞われて散々な連休でしたが、
最近漸くお日様を拝めるようになりました。
そんな芸術の秋を迎えた今回の『悪友・学友−交遊録（第５回目）
』は、【男性合唱団　コールアカデミー】のＯＢ会【コールアカデ
ミーＯＢ合唱団・ＴＡＧ】のご紹介。ご紹介いただくのは昭和４３
年ご卒業の杉 哲男 様です。
九大卒業生であればコールアカデミーを知らない方はいらっしゃら
ないと思いますが、そのＯＢ会の活動も盛んですので、是非ご一読
下さい。

★ＴＡＧでは、１１月３日：江戸東京博物館ホールにてファミリー
　コンサートを開催（本サイトの東京支部通信に詳報）されるそう
　ですので、皆さん、是非お出かけ下さい。

＊広く掲載記事を募集中ですので、同窓生のサークル／グループ等、
　是非こちらへご紹介下さい。

＊ご投稿の中の先輩や同期の方へのご連絡などは、気軽にホームペ
　ージのＢＢＳ『談話室』をご利用下さい。

　　　コールアカデミーＯＢ合唱団・ＴＡＧ

　　　　　　　　　　九州大学コールアカデミーＯＢ会・関東支部
　　　　　　　　　　　　　　支部長　杉　哲男（昭和４３年卒）

　学生時代の想い出は「男声合唱団　コールアカデミー」での活動
とオーバーラップする。入学したらサークル活動は是非やりたいと
心に決めていた。入学式の折に学生歌「春の讃歌」の歌唱指導を聴
き、その伸びやかなハーモニーに魅せられ、自身の音楽性など無視
して入部していた。男性だけの気安さが体育会系に近い雰囲気を持
っており、すこぶる居心地が良く、団長職（総務と呼称）などを担
わせてもらった。

　「九大コールアカデミー」は昭和２８年当時まだ学生であった荒
谷俊治氏（現日本指揮者協会会長）によって創設され、５０年の歴
史を数える。来年１月２２日には「５０周年記念演奏会」を創設者
・荒谷俊治氏指揮により「福岡・アクロスホール」で開催する。

　アカデミーの素晴らしさは５０年の歴史を今もみんなで大切にし
ている点にある。ＯＢ会名簿には５０８名の名前があり、現役と合
同の部誌「讃歌」は毎年全員に送付され、相互交流に役立っている。
何よりも大切にしているのは「音楽・合唱との付き合いを学生時代
に留めず、ＯＢになっても楽しもう」という精神である。多くのメ
ンバーがそれぞれのエリアで音楽活動を行っており、毎年１月の定
期演奏会には常時２０名以上のＯＢが現役学生と一緒にステージに
乗っている。

　とりわけ活発なのが関東地区であり、「コールアカデミーＯＢ合
唱団・ＴＡＧ」を結成し、活動を行っている。「ＴＡＧ」は「Ｔ；
たまに　Ａ；集まる　Ｇ；合唱団」の頭文字の組み合わせであり、
ドイツ語の「ＴＡＧ（一日）」にも引っ掛け「良き日を共に歌おう
」というニュアンスで命名したと聞く。１９９６年から「ファミリ
ーコンサート」を開催しており、今年は５回目のコンサートを１１
月３日、江戸東京博物館ホールで行う。（詳細は東京支部通信をク
リックして下さい）関東地区に在住のＯＢは約２００名。ＴＡＧの
演奏会に参加するのが４０名強であり、５人に一人が参加している
ことになる。２０歳代から最高齢は７７歳まで、しかも全学部のＯ
Ｂが集っており、練習後の飲み会は大いに盛り上がる。
今年５月１４日の全学同窓会東京支部の発足式に賛助出演させて戴
き、参加者の皆さんに喜んで戴けたのも想い出である。

　この「ＴＡＧ」を指揮者として指導し、活動の中心になっている
のが宮崎誠二君（三井住友海上火災保険勤務）である。彼は５９年
経済学科に入学。アカデミーで学生指揮者として活躍。その間、故
藤井凡大氏（作曲家、九大造船卒）の薫陶を受け、作曲や編曲も手
がける。その優れた音楽性は卓越しており、経済学部が生んだ優れ
た指導者といえる。

　ＯＢメンバーには身近な方もおられる。現在ＯＢ会長の森山靖章
さん（福岡中央銀行会長）もそのひとりであり、パートはバリトン。
今年７月７日の東京支部総会での写真は左からトップテナー松井信
行氏（４０年卒・協和発酵）、セカンドテナー杉（４３年卒・三菱
電機）、バリトン森山会長（３０年卒）、ベース宮本匡雄氏（３８
年卒・日本ビクター）の経済学部ＯＢカルテットである。
また、関西支部の前支部長・鈴木多加史氏（３３年卒、現追手門大
学教授）もアカデミーＯＢであり、第一回定期演奏会の経験者であ
る。

　出身学部のみなさんとの交友と並びサークルを通じての交遊は人
生を心豊かにしてくれる掛け替えの無いものである。